先日おこなわれた創立30周年パーティーで、参会者全員が校歌を合唱しました。ピアノの前奏が流れ、卒業生たちはお世話になった先生方と共に高らかに歌い上げました。あの時の一体感。それは、久しく味わっていなかった感動でした。
混沌とした社会状況を生き抜く私たちにとって、同窓会でのつながりとは、母校の校舎を抜ける海風のように爽やかなものではないでしょうか。人生の荒波を味わった者にとって、旧友たちとのふれあいは“心のオアシス”となりうるはずです。
稲毛高校で学んだ同窓生は1万人を超え、社会の中で足場を持ち、背負わされた役割をしっかりと全うしています。「国際人育成の稲毛高校」の名にふさわしく、活躍の場は、日本はもとより世界中に拡がっています。
これまで同窓会は何度となく存亡の危機に立たされてきました。役員の皆さんの熱意は並々ならぬものでしたが、少ない人員での運営ゆえ、親睦活動など思うように展開することが叶いませんでした。
稲毛高校は、3年前に附属中学校が開設され、大きな転換期を迎えました。千葉県内を代表する名門校として着実にその歩みを進めており、今後、同窓会が果たすべき役割が多種多様に求められることは想像に難くありません。
同窓会長より与えられた期間は、約300日です。この間、同窓生の皆さんのお力を拝借しながら、第1回生から卒業したての同窓生までが、等しくたのしめ、活気あふれる同窓会にするための企画を御提案させていただきたいと考えております。年明け1月中旬をめどに「活性化プログラム」を同窓会のホームページでお伝えする予定です。
1万有余人の同窓生の皆さん、同窓会の活動にふるってご参加ください。
同窓会活性化プロジェクト特別委員会 委員長
足澤 公彦(たるさわ きみひこ)