ひろなか志づこさんによる連載随筆「ふむるす・るぷるす」の第4回目をお届けします。
今日と明日、母校、稲毛高校は文化祭「飛翔祭」が行なわれています。
私たち卒業生が飛翔祭を見学できるのは明日のみです。本日は一般公開されていませんのでご注意ください。
飛翔祭の当日に、ひろなかさんが飛翔祭の思い出を綴ってくれました。
ひろなかさんの回想通り、大昔、稲毛高校は文化祭を一般公開していませんでした。
それどころか、小生が在学していた時代は「文化祭」でなく「学芸発表会」と呼ばれていたのです。
文化祭と称して一般公開していた検見川高校がとてもうらやましく思えました……。
いやぁ、それにしても、貴重な資料が残っていたものです。今度実物を見せてくださいね。
それでは第3回目「昭和56年の飛翔祭にて」、お読みください。
今宵もビール堪能中でございます。キリン・一番搾り。
なんとしたことか、己のビールストックを切らしてしまい、
父のビールをこっそりと飲んでおります。
40半ばになっても変わらずの親不孝者。
後輩の皆さんは、こんな大人の真似をしてはだめだよぉ。
さて先日、稲浜ショップの交差点で信号待ちしておりましたら
稲高生らしき男子高校生3名が、白い発泡スチロール箱を大量に運んでいるのを見かけました。
時期的に飛翔会の準備なのだな~と思いながら、眺めておりました。
四半世紀前・・・私が現役の頃の飛翔祭は、一般公開をしていなかったように記憶しておりますがいかがでしょう。
私は1年生の2学期に転入したので、2年生、3年生に飛翔祭を経験しております。
クラスで何かやっているはずなのですが、その記憶が全く無く、
その代わり、2年生のときに有志で演劇をお披露目したことを今でもよく覚えています。
現在の飛翔祭では、各クラスで演劇をするのがブームだそうですね。
当時は演劇部くらいで、その他のグループがそれを行なうというのは珍しいものでした。
某日、能力別にクラス分けされた数学の授業中。
友達の友達として知っていたSが
「おね~さん(当時、私はそう呼ばれていた)、有志で演劇やるんだけど一緒にやんない?」
と誘ってくれたのが参加のきっかけです。
裏方として、衣装やヘアメイクのプラン、舞台美術などを担当しました。
「確か、当時の脚本と写真があるはず」と思い、物置をあさったところ、案の定、脚本が出てきました。
(写真は、どのアルバムかわからず発見出来ず)
ピッチリとビニール袋に入れられたその脚本(ホン)を開けると
むわ~っと、むせるようなカビ臭い匂いが。
そりゃ~そうだ。ビニール袋に入れてから四半世紀、開封していないんですから。
あら、2冊入ってた。

1冊には、衣装案、小道具、メモなど、いろんな書き込みがしてあります。
もう1冊は、いわゆる、保存版、って感じですね。
あれ?
小さく畳まれた書類がいくつも出てきました。
お~♪
「備品借用願」という書類が2枚。

これを見ると、この有志劇団には吉田先生という顧問がきちんといらっしゃいましたようで。
私が所属していた器楽部オーケストラ科(これがオケの正式名称だったのかっ!!!!)から、照明用のゼラチンを借りるために書いたものです。
オケ顧問の伊藤先生の印もございます。
当時はパソコンだのワープロだのが普及していなかったので、こういう書類フォーマットも「手書き」だったんですね~。
今度は青インクで書かれた書類が数部。

シーン別の舞台レイアウト、メンバー張り付け、準備する小道具のリストなど、私が書いたようです。
(記憶なし・・・汗)
ここには俳優陣の他に
「さわこ」「さなえ」「ゆうこ」「なおこ」「「さいけん」「みゆき」「あこ」「どぶ」など、懐かしい名前が並んでいます。
文章の「口調」が現在の己のそれと、差ほど変わっていないことに、ちょっと汗が出ましたが・・・。
「なんじゃ?こりゃ」

ジュリーだ!! 沢田研二だ!!
・・・・あ。
主人公のヘアスタイルサンプルとして、雑誌から引きちぎっていたのですね。
当時のジュリーは美しいなぁ・・・(三浦憲治氏撮影だし)。
この切抜きをひっくり返すと

大瀧詠一のアルバム「ナイアガラ」のソングブック広告だー!!
当時、爆発的に売れたアルバムです。
日本語ロックの草分けバンドとも言われる「はっぴいえんど」の元メンバーでもありましたね~。
(はっぴいえんどファンの余談)
おまけはさておき、裏方業務を満喫した私ですが、
俳優陣がやったのと同じメイクを裏方メンバーも施して、3~4人で写真に写ったことがあります。
舞台メイクですから、とにかく濃い!

「さわこ」ちゃんと同じメイクをしたはずなんだけどな~。
同じ高校生、同じ人間なんだけどなぁ。
どうしてこんなに違うんだろう。
写真が見つからず、よかったです。苦笑。
銀波座の皆様、久々に集まりません? なんてね。
今年の飛翔祭がご盛況でありますように。
そして、生徒皆さんのどこかに、何かが残りますように。